包茎手術の縫合糸は吸収糸とナイロン糸の2種類

包茎手術を受けるときに問題のひとつに、縫合糸の選択があります。包茎手術の縫合で使用される糸には大きく分けるとナイロン糸と吸収糸の二種類を挙げることが出来ます。いずれを選択するのかで大きく変わってくるのが、抜歯の必要性の有無と縫合不全のリスクです。

包茎手術の吸収糸は手術後40日から50日程度の期間経過で体内で吸収されるので、抜歯の必要はありません。このような特性があるので、手術後に抜歯できない体内の縫合で使用されるのが一般的です。

これに対してナイロン糸は身体に吸収されることがないので、手術後の抜歯が必要になります。ナイロン糸は非常に強度に優れているので、強固に手術部分をすり合わせるのに向いており、感染症のリスクも低いとされています。このようにナイロン糸は縫合不全が起こりにくさもメリットのひとつといえます。

もっとも包茎手術のあとに通院するのが難しいなどの事情があるときは、ナイロン糸が選択されることもあるようです。

包茎手術の傷跡や費用などの問題点

包茎手術の費用は縫合糸の種類によっても違ってくるばあいがあります。費用面で比較するとナイロン糸よりも吸収糸のほうが高くなります。吸収糸はナイロン糸よりも若干太めですが、体内に吸収されるので再通院が不要です。これに対してナイロン糸は抜歯が必要ですが、確実に縫合することが出来る上に気随跡もきれいに仕上がるので従来から一般的に包茎手術で使用されてきました。

包茎手術後の抜歯には、確かに痛みを感じることが不可避なので吸収糸のメリットはあります。しかし全額自己負担になる包茎手術にあっては、費用が嵩むという問題があります。包茎手術でナイロン糸か吸収糸のどちらを選択するのかは、患者側の意向だけで判断するのでなくカウンセリングでそれぞれの手術糸の特徴を踏まえて決断するのが賢明です。

費用の面や傷跡、再通院できるスケジュールか、なども踏まえて包茎手術を、ナイロン糸か吸収糸を使用するのかを熟慮の上判断することをおすすめします。

まとめ

包茎手術の手術後の縫合には、ナイロン糸と吸収糸のいずれかを使用して縫合することになります。ナイロン糸は体表の外科手術では一般的に用いられる素材で縫合不全のリスクが少なく、傷跡も目立ちませんが術後の抜糸が必須です。これに対して吸収糸は抜歯の必要はありませんが、縫合の確実性に不安があり費用も嵩むという特性を持っています。包茎手術で縫合糸の種類を決断するに際しては、主治医とカウンセリングのうえ、それぞれの特性を踏まえて自分に最適のタイプを択ぶことが重要です。